知らないではいられない?! 満足のいく自費出版とは?

 「人に勧められて自作を書店流通させたが、あれは果して他人に読んでもらうほどの本だったのか」「小部数でいいやと思って周りの人に配っただけだったが、今思えばやっぱり流通ルートに乗せて世間の評価を聞きたかった」――自費出版後に後悔を覚える人もいるようです。「満足のいく自費出版」のために、以下4つの留意点を挙げました。参考にしてみて下さい。

誰に読んでもらいたい本なのか?

 その本は、誰に向かってのメッセージなのか、心を丹念にまさぐってみましょう。

 原稿の準備中、実はあなたは、誰か特定の人や集団を意識し読者と想定して制作を進めている筈。そこのところを深く洞察してみましょう。本をつくる目的がしっかり把握できるでしょう。

本当に必要な冊数って?

 「誰に読んでもらいたいか」がわかれば、本当に必要な制作部数も割り出すことができます。読者となり得る人、読んでもらいたいと思っている人、制作に協力してもらった人、資料を提供してくれた人、そして将来読者となりそうな人など、その本の持つあらゆる可能性としての読者を合計してみて下さい。

 「個人書店」では、このようにして割り出された人数分にさらにプラスαして制作部数を出すことをお勧めしています。本が出た後で、口コミで出版の話が伝わり、思わぬ人から頒布の希望が寄せられることはよくあることだからです。

文章のレベルや内容のレベルをどうするか?

 「出版社へ行ったらえらそうな編集者が出てきて、ここはこう、あそこはこうといった具合に目次構成を手直しされた上、出来上がってきた校正ゲラを見たら細かく文章も直されていた。自分の本はいったいどこへ行ってしまったんだろう……」といった話はときどき耳にします。もしこの本が書店流通本なら、その出版社の出版物として市場へ出ることになる訳ですから、本という商品レベルが顧慮されときには大幅に手が入るのは当然のことでしょう。  しかし、もしこの本が流通を考えない私家本としての自費出版だったら、出版社のこういう対応はどうでしょうか。そうすることによって市販本レベルにたとえ近づいたとしても、過度の改変を喜ぶ著者は、実はそう多くはないのではないでしょうか。プロの編集者やライターが手を入れれば、文章としてのレベルは見違えるばかりになるのかもしれません。しかしそれと同時に、著者であるあなたの個性も失われてしまうのです。

 「個人書店」では、こういう点に注意し、私家版としての自費出版で文章チェックのご希望がある場合、なるべく著者の元原稿のよさを大切にし、もともとの著者の文体を活かした校正やリライト等を行なっています。

自分らしい本って?

 昔日に比べ、自費出版にかかる費用はだいぶ安くなったとはいえ、それでもまだ「個人で本を制作すること」は大きな買い物のひとつでしょう。しかも多くの人にとって、自分の本をつくることは生涯でそう幾度もあることではありません。たいていの人は、1回とか2回とかの大事。だったら、“自分らしい本にする”ということにこだわってみた方がいいのではないでしょうか。

 プロの編集者から見たら少々奇妙なくわだても、内容の極端な偏りも、おどろおどろしい色づかいも、ピンボケだけど大切な写真を使うことも、すべて自分がこうした方が自分らしいことなのだ、自分らしい本が出来るのだと思ったら、周りの批評眼など気にせずやってみたらいいのではないでしょうか。自費出版本は、自由な創作の気概を大いに発揮して、「自分らしさ」を追求してみましょう。
  「個人書店」では今後も、「その人らしい」本をつくることを大切にしていきます。

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